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【ご報告】第2回"ずっと・こころ・つなぐ基金"上映会&トークサロン

  • Posted by: 事務局
  • 2012年9月10日 10:53
  • ご報告
9月7日(金)18:30から、神戸・新長田にある神戸映画資料館にて、第2回"ずっと・こころ・つなぐ基金"上映会&トークサロンを開催しました。



"ずっと・こころ・つなぐ基金"とは、しみん基金・KOBE内に設置している、東日本大震災の被災者支援のKOBE発の様々なボランティア活動を支えるための基金の愛称です。

この基金への寄付の呼びかけと、被災地から遠く離れていて風化しがちな記憶をドキュメンタリー映像を通じて振り返り、合わせて実際に被災者の支援活動に取り組まれている方のお話を聞きながら、それぞれの人が感じている想いや情報を共有する場づくりを目的として、月1回ペースでこの上映会&トークサロンを開催しています。

上映したドキュメンタリー映像は、今回も「東北再興の記録3.11」で、フランスの被災者支援団体AssociationGanbaloが制作して、主にヨーロッパの方々に観てもらうようにつくられたもので、日本ではあまり上映される機会の少ない作品です。被災から半年後、ちょうど1年前の9月の気仙沼で、復興へのあゆみを始められた人々の姿が描かれています。今回は、しっかりとした映写施設の整った場所で観ることができたので、よりリアルに映像の投げかけているメッセージを受け止めることができたのではないかと思います。

ちなみに、AssociationGanbaloでは、福島のこどもたちを一時保養としてフランスにお招きする活動をされていまして、「ずっと・こころ・つなぐ基金」のFBでもご紹介しています。 ご覧頂いて、「いいね」をお願いします。
 
上映後、カフェスペースに移動して、野崎隆一さん(神戸まちづくり研究所理事・事務局長、当基金常務理事)から「気仙沼における復興まちづくり支援活動」についてのお話を、軽食をとりながお聴きしました。被災から1年半が経過して、まちづくりやすまいの再建に関する話し合いが各集落ではじめられているのですが、野崎さんは阪神大震災の経験を活かしながら、行政と住民の間に立たれてそのコーディネートをされています。

集団での高台移転や公営住宅への転居などすまい再建についていろいろなメニューが現地では提案されていること、それに対して集落ごとに話し合いの進行にバラつきがあること、防潮堤の建設で移転しなくてもよくなった地域があることなど、なかなか報道では知る機会の少ない現地での生の様子を知ることできました。また、これからの課題はいろいろなメニューが提供されているが、そこから漏れる事情を抱えた個々の人たちへの対応策について、さらにメニュー設計をしていかなければいけないことを挙げられていました。

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阪神大震災当時と比較して変わってきたこととしては、住民間の話し合いの場で、ホワイトボードに発言内容の記録を取りながら、話の流れの確認を節々で取ることで、阪神大震災当時と比較してスムーズに話し合いがすすめやすくなっていること、を挙げられていました。兵庫県が、専門家アドバイザー派遣制度をつくられて、支援していることを初めて聞かれた方も多かったのではないでしょうか。

最後に、被災地から遠く離れた地に住む私たちにできることはという問いに対して、野崎さんは、「私たちは震災のことを忘れていませんよ!」というメッセージを発信し続けること、を挙げられていました。阪神大震災のときもその年の3月に起こった地下鉄サリン事件以降、被災地では自分たちのことを世間はどんどん忘れ去られていくのではないか、という不安感を抱いたわけですが、東日本大震災の被災地でも今まさにそういう状況です。

この"ずっと・こころ・つなぐ基金"上映会&トークサロンも、そのようなメッセージ発信の機会のひとつだと思って開催しています。
次回は、10月13日(土)14時から、ゲスト・スピーカーにNPO法人アットホームホスピスの吉田さんと岸田さんをお迎えして、阪急西宮北口駅近くの西宮市男女共同参画センター・ウェーブで開催します。是非ともお越しいただきますよう、よろしくお願いします。





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