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【ご報告】ドキュメンタリー映画「With...若き女性美術作家の生涯」・「うたごころ(2012年版)」上映会‐映画を観て被災地支援を!

  • Posted by: 事務局
  • 2014年1月22日 15:41
  • ご報告
2014年1月18日(日)、神戸市長田区にある兵庫県立文化体育館の小ホールにて、ドキュメンタリー映画「With...若き女性美術作家の生涯」・「うたごころ(2012年版)」(ともに榛葉健監督作品)の上映会を、「神戸と三陸を結ぶ映画会」実行委員会の主催で開催しました。

しみん基金・KOBEは、上映会の実施に実行委員会のメンバーとして協力させて頂くとともに、上映会場で当基金内に設置している「ずっと・こころ・つなぐ基金(※1)」への募金を呼びかけさせて頂きました。



当日は、午前中に阪神・淡路大震災で被災された長田区出身の女性美術作家・佐野由美さんの生きざまを描いた作品「With...若き女性美術作家の生涯」(2001年作)を、午後に東日本大震災で被災したある女子高生のその後の1年間の様子を描いた作品「うたごころ」(2012年作)を上映、それぞれの作品の上映終了後に、榛葉健監督が両作品に込めた"いのちへの想い"について、ご本人よりご講演を頂きました。

おかげさまで、両作品とも満席となりまして、大変嬉しかったです。また、当日になってご縁があって急遽上映会場の隣で「With...若き女性美術作家の生涯」の主人公・佐野由美さんの美術展も開けることになって、来年20年の節目の1・17を迎えるこの地の初日に、見えない糸のつながりを感じさせられました。

榛葉監督の2つの作品を同時に上映するのは、実は今回が初めての試みでした。
2つの作品を貫くのは、さまざまな苦難を抱えながらも(右往左往しながらも)自らの力で「生きる力」をつかみとっていく生のプロセスを粘り強く切り取って伝えていこう、という監督の姿勢だと思います。それが、自分が同じ立場に立ったときどうなるだろうということを想像させながら、観るものに感動を呼び起こしているのだと思います。

当日の開催概要は、右記URLの通りです。http://kokucheese.com/event/index/128447/


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(写真は、上からパンフレット、主催者代表・畑氏のご挨拶、榛葉健監督の講演、榛葉監督とお客様のサイン会の様子、です。)

なお、この上映会では、サブタイトル「映画を観て被災地支援」にあります通り、実はふたつの被災地支援の方法を、ご提供させて頂きました。

ひとつは、参加費収入から経費を除いた収益金(\130、320)を、主催した「神戸と三陸を結ぶ映画会」実行委員会を通じて、映画「うたごころ」の舞台にもなっている南三陸町が一日でも早く復興することを願って、21日に南三陸町の佐藤町長に直接お会いして、「南三陸町災害復興寄附金」に寄附しました。(主催者代表の畑氏は、西宮市役所職員なのですが、東日本大震災後、1年半の間、南三陸町に派遣されて、まちの再建に尽くされた方です。)

もうひとつは、同会場で募金への協力を呼びかけさせて頂き、¥37、378をお預かりしたのですが、こちらは、しみん基金・KOBE内に設置されている「ずっと・こころ・つなぐ基金)」(※1)に積み立て、毎年1回実施するしみん基金・KOBE助成事業を通じて、東日本大震災の被災者を支援する神戸・兵庫発のボランティア活動への助成金として活用させて頂きます。次回の助成事業は、2014年7月から10月にかけて実施する予定です。

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(写真は、上から収益金を南三陸町の佐藤町長に手渡す榛葉監督と主催者代表の畑氏、当日の会場での募金の様子、です。)

この上映会を開催することで、阪神・淡路大震災から19年、東日本大震災から3年、その記憶を風化させず、またその教訓から学び続けることの大切さを、あらためて心に刻むことができました。

今回は、いろいろな方のご縁とご尽力がありまして、このような機会に恵まれました。
当日お越しいただきましたお客様と、開催にこぎつけるまでいろいろとご苦労された関係者の皆様方に、心より御礼申し上げます。

また、是非このような上映会を開催したいと思っています!

*

◇作品紹介 : (1)「with・・・若き女性美術作家の生涯」 紹介サイト   

               (2)「うたごころ」2012年版 紹介サイト  

◇榛葉健監督プロフィール : 1963年生まれ。1987年、毎日放送入社。社会派から自然、スポーツまで幅広くドキュメンタリーを制作し、日本テレビ技術協会賞、坂田記念ジャーナリズム賞など受賞多数。世界最高峰チョモランマの2年間に及ぶ取材では、登山家が放置する大量のゴミを世界のテレビで初めて告発した。 1995年以降、阪神・淡路大震災の番組15本を制作。そのうちの1作『with・・・若き女性美術作家の生涯』は、「日本賞・ユニセフ賞」「アジアテレビ賞」「ニューヨーク賞優秀賞」などを受賞。世界的反響を受け、2001年に、日本のビデオドキュメンタリー番組として初の映画化。日本大震災発生後は、私費を投じて2年間宮城県南三陸町などに通い続け、『うたごころ』シリーズを制作している。

※1「すっと・こころ・つなぐ基金(正式名称:東日本大震災被災者支援ボランティア活動基金)では、20126月以来、震災関連のドキュメンタリー映画の上映会と被災者を支援する活動をされている人をゲスト・スピーカーにお招きしての講演とを組み合わせた「上映会&トークサロン」を連続して開催してきました。そこでは、この基金へのご寄附を呼びかけることと合わせて、被災地から遠く離れていて風化しがちな意識を、映像を通じて思い返し、今感じている想いを共有し、それをKOBE発の災害支援ボランティア活動団体に託すことで、被災者支援につなげていくことを目指してきました。今回の上映会もその一環として、協力させて頂くことになりました。







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