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【25年度しみん基金助成団体】ウエルネスハート音声パソコンサポーター養成講座に行ってきました。

 イヤホンをつけてパソコンの前に座る皆さんに混じり、ウエルネスハートの「音声パソコンサポーター養成講座」に参加してきました。ふと見ると、講座に参加されているみなさんのパソコンにはマウスがありません。視覚障がいの方はマウスを使うことができないからです。上下左右やタブキーなどでカーソルを動かします。イヤホンをつけ、音声ガイドソフトをインストールしたパソコンで、ワードを立ち上げ、ページ設定をする練習。ページ設定機能を開き、左右のキーでスクロールすると、文字数と行数タブ、余白タブ、用紙タブ...との音声ガイド。タブキーで一つ一つの項目のところへ動かし設定。音声はカーソルがあるところの機能を読み上げた後は、それが押しボタンなのか、チェックボックスなのか、などの形状を伝えていました。一つ一つを聞いて選択していく、間違っていても気が付かずに進んでしまい、後ですべてやり直し。慣れるまでは相当根気のいる作業です。
 
 このアプリケーションが読み上げる日本語は、以前に比べれば随分聞き取りやすくなったそうですが、それでも途中にインデントが入っていると、次の行もそ の部分を読み飛ばしてしまうなど完全ではなく、またPDF文書は画像のため読み上げることができません。私たちが普段何気なく使っているインデントや添付 送付しているPDFが、視覚障がいの方を困らせているとは思いませんでした。
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  ウエルネスハートは、07年の立ち上げ当初はジョナサンフレンズとしてタッチフォーヘルスの施術などを通して、心身を健康に保ち、日常生活の質(QOL) を向上させる活動をしていましたが、徐々に中途視覚障がい者支援の事業が増えていきました。そして石井さんが代表になった2012年、ウエルネスハートに 改称し、心と体の健康応援事業と中途視覚障がい者応援事業との2本の柱で活動しています。
 
 中途視覚障がいの方は、生まれつきの視覚障 がいの方と違い、もともとあった視覚を徐々に失っていく恐怖や不安から、それを隠そうと無理をしたり、逆に引きこもって何をする気力もなくしてしまった り、さまざまな問題を抱えてしまうことが多いそうです。石井さん自身も徐々に視覚を失っていく過程で、何を見ても涙した時期もあったそうですが、ご家族や 周囲の助けを得ながら子育てもされ、今の自分があるということを周囲の人たちに伝えて、ピアカウンセリングに役立てたいと言います。

ウエルネスハートの活動が、悩んでいる人たちのはけ口になり、マジョリティへの啓発になること。視覚障がいだけでなく他の障がいがある人も、そしてすべての人が希望と勇気をもって、ワクワクしながら自分の人生を進んでいける社会を目指して日々活動されています。


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