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西区聴力言語障害者福祉協会の活動を見学しました。

西区聴力言語障害者福祉協会さんは、2009年に神戸市西区聴覚障害者災害対策委員会を立ち上げられ、今年2月には第6回目となる防災大学習会を開催されました。大学習会では、行政や区社協、地域のふれあいのまちづくり協議会等に呼びかけて50名の参加を得て、災害対策としての、個人で災害に備えながら、地域の方との交流を深めて助け合い、行政に対しても必要な措置を求める、自助・共助・公助の考え方を基に、意見交換が行われました。

今回お伺いした時は、手話サークル西の方たちと大学習会を振り返り、共有すると共にサークルメンバーが災害時の手話を学び、自助・共助・公助の必要性について話し合われていました。

また、健常者と聴覚障害者が実際に話し合うことで、災害時の問題について違う角度からとらえていることが分かるため、お互いに必要なものを見つけ、より多角的に防災について考えるきっかけにもなっていました。

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災害対策委員会では、聴覚障害者支援マニュアルや災害マップが制作されており、マップでは、どの場所が避難場所でどこに要支援者がいて、どこに支援できる人がいるのか等が示されています。しかし、西区で暮らしている要支援者を全て記載しているものではなく、どこまでプライバシーを守りながら、行政と協会等が情報を共有していくのかも大きな課題として残っているようです。また行政からの防災メール配信システムもありますが、登録が必要なため全住民に届くわけではありません。

そういったなかでも、行政との連携は進んでいる面もあり、行政からFAXを代表の方数名に送り、その方がさらに会員に送る訓練も行われているそうです。

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地縁組織側も要援護者の情報を得たいと思っていても、個人情報の壁に阻まれ得られない状況があり、情報共有の課題や行政や地縁組織・地域住民との連携については、まだまだ不十分なものがありますが、当事者団体側からの呼びかけで、大学習会のような場が持てていることは貴重だと思われます。この西区聴言協さんの防災事業に多くの人が関わり議論を深めることで少しずつでも前進し、地域全体の防災意識の底上げにもつながっていくことを期待したいです。


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