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兵庫県喉摘障害者福祉協会 神鈴会さんにお伺いしました。

 喉頭がん等で声帯を摘出した人が失った声を取り戻す活動をされている、兵庫県喉摘障害者福祉協会 神鈴会さんにお伺いしました。お伺いしたのは、県下8か所で定期的に開催しておられる発声教室の内、神戸市立総合福祉センターの教室です。

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発声方法には、食道発声・シャント発声・電動式発声・笛式発声の4種類があり、それぞれ難易度や特徴が違います。またそれぞれに良い点と悪い点があるそうです。教室では発声方法の種類別・レベル別に分かれて練習しておられました。難易度の高い食道発声で会話ができるようになるには、1年の訓練が必要だそうです。

これらの教室での指導者となる方の養成研修を当基金でご支援いたしました。指導者自身も喉摘者のため、どこでつまずいているのかを理解することができ、言語聴覚士とは違う指導ができます。ただ指導者には高齢者が多く、4種類の発声方法別に対応するためには常に新しい指導者の養成が望まれるそうです。

声を失い、引きこもりがちになってしまう喉摘者に社会参加を促し、ピアカウンセリングのような場となっている教室が、もっと多くの地域医療センターで開催されることを目指しておられますが、発声訓練のための部屋の確保が困難なことや、また先生方の発声訓練に関しての温度格差が支障になっている場合もあると代表の和田さんは言われます。

積極的に教室に通って発声練習している喉摘者の割合はまだまだ少なく、情報も行き届いていません。病院や医師、がん支援相談センターのさらなる協力を求めていきたいと言われていました。これからも必要な情報が必要な人に届き、一人一人のQOLが高められる活動を推進していただけることを期待します。

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