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ひょうごラテンコミュニティ 代表ロクサナさんへのインタビューと母語教室の見学

2018年2月24日(土)神戸市長田区の鷹取にある、「たかとりコミュニティセンター」において、ひょうごラテンコミュニティ代表のロクサナさんとお会いしました。ロクサナさんは、現在、同団体の代表を務めておられますが、スペイン語話者の居住者からの相談にのることや、コミュニティ向けの雑誌記事の執筆やとりまとめ、イベントの企画運営だけでなく、各地での講演も務めておられます。

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インタビューには終始、流ちょうな日本語で対応してくださったロクサナさんですが、実は、日本で生活し始めた時には、日本語や文化に慣れていくことに非常に苦労され、現在の団体が前身の体制だった時代には、相談窓口の利用者として毎日のようにセンターに通っておられたそうです。特にお子さんの学校生活に関わることについて、また、非常時どのように行動したらよいのかなどは、母国との制度や意識の違いに戸惑い、理解することにも時間がかかったとのことでした。毎日のように相談対応をしてもらっているうちに、他の相談者の内容は将来の自分にも当てはまる内容であることに気付いたそうです。そこで、センターと相談者の間をつなぐ言語補助・通訳スタッフとして手伝うようになり、それがきっかけとなり、今の活動に続く縁が広がっていったということでした。


IMG_20180224_113758-1.jpg土曜日に開催しているスペイン語圏出身のこどもたちのための母語教室では、数人ずつのグループに分かれ、それぞれ先生のレクチャーを受けながら課題を進めている姿を見ることができました。教室の外ではお母さん方が集まり、お話をされていました。昨年のクリスマスに行われたイベントは、スペイン語圏のこどもたちだけでなく、地域のこどもたちも自由に参加できるものであり、相互交流を図りながら、ラテン文化を共有する試みがなされたそうです。イベントの中で防災を絡めた企画を行ったそうですが、まだ全てを自ら判断して行動することが難しいこどもたちを守る立場であるはずの親たちが、災害や非常時の状況を理解して次の行動を決めていくことに不安を感じていることがわかったそうです。これはロクサナさんたちにとっても新たな発見であり、この課題を解決できるように今後の活動を展開していきたいとのことでした。イベントを通して新たな課題を見つけられ、今後の展開を考えるきっかけになったということは、そこに住む人たちが生きやすいまちづくりに、より一層貢献されていかれるのだろうと感じました。
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