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写真洗浄会&プチ防災セミナーに参加して

被災支援ボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」の活動にうかがいました。会場は神戸市青少年会館。午後の部は10人。そのうち小学4年生の娘さんとお父さんは初参加です。

写真洗浄とは自然災害で汚れた写真を洗ってきれいにし被災者にお返しする活動です。現在預かっている写真は2018年の西日本豪雨の被災地真備町と昨年台風による水害に見舞われた栃木市のものです。作業の前に代表の大竹修さんが西日本豪雨を映像で振り返り、今も6か所の仮設住宅に200人以上が暮らしている現状と団体の支援活動を紹介しました。

写真洗浄は、乾かす→はがす→洗う→干す→仕上げ→返却の順で進めます。この日は「はがす」から「仕上げ」の作業をしました。

初めにポケットアルバムに入った写真をポケットごと1枚ずつ切り離します
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次に表面の汚れをスポンジで洗い流して、乾かします。最後に写真の周囲や裏面をエタノールで拭いてきれいに仕上げます。

3つのテーブルに分かれて開始。作業自体は難しくありませんが、丁寧に扱うこととほかの人の写真と混ざらないように注意します。

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途中手を休めて「プチ防災セミナー」をしました。講師は高校3年の生徒さん。題して「みぢかな災害マーク」。災害種別図記号と避難場所図記号を取り上げ、それを地図上に設置してみようというものです。災害種別図記号とは津波・洪水・がけ崩れなど。避難場所図記号とは避難所・津波避難ビルなどです。ふさわしい設置場所を探すために地図から標高や勾配、海や川までの距離を読み取っていると、災害から身を守るには地形を広くとらえることが大切だと気づかされました。参加者にも大変好評でした。

後半は担当を入れ替えて進め、仕上げた写真は午前午後を合わせて170枚になりました。

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大竹さんのお話では、汚れた写真がきれいになって戻ってくると、被災者のみなさんは新しく生まれ変わったと感じることができ、また頑張ろうと思えるのだそうです。同じ赤ちゃんが写ったたくさんの写真をきれいにして、あきらめていた親御さんに大変喜ばれたことがあり、活動の原動力もそんな経験から生まれるのではないかと思いました。

 

参加者からは、作業をやり通せて充実感があった。久しぶりにまとまった規模でできていい時間が持てた。きれいにすることを楽しめた。現地へ行けなくてもできる支援があるとわかった。などと感想が寄せられました。

東日本大震災をきっかけに始まった写真洗浄は、遠く離れていても被災者の力になれる活動です。今後の予定は団体のホームページなどでお知らせしていますので是非ご参加ください。お待ちしています。


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