- 2015年1月14日 17:36
2014年1月11日(日)に、今回で17回目を迎える「こうべあいウォーク2015」を開催しました。
このイベントは、阪神淡路大震災で被害が大きかった長田地区を歩くことで、復興した町の様子やその中に依然残されている課題を知り、「市民社会」のあり方を次世代に伝えていくためのウォークイベントです。
ご参加いただいた方に、募金(一口千円)を行い、経費を差し引いた170,806円を当会にご寄附いただきました。ご参加いただいたみなさまとご協力いただいた方々に感謝いたします。
今年は、阪神・淡路大震災から20年という節目の年ということもあり、約150名の参加者が朝早くからJR鷹取駅近くの大黒公園に集合、風が少し強いながらも晴天に恵まれ、4キロほどの道のりを3チームに分かれ、ガイド役や地元の方々のお話を聴き、また買い物や食べ歩きをしながら3時間ほどかけて歩きました。
震災の経験がない私が、初めて長田のまちを歩き、最初に感じたことは、町並みからはほとんど震災の面影は見当たらないということです。震災の象徴としてのモニュメントや焼け残った電柱などはありましたが、再開発や区画整理によって道路は、消防車が入れるように道幅が広くなっていたり、公園は避難場所や火災の広がりを防ぐための場所にもなるため多くの場所に大きく整備され、きれいな町並みが広がっていたからです。
しかし、地元の方々のお話を聴くと、まちが復興している一方で、コミュニティや活気といった目には見えにくい面では、元通りにはなっていないといった現状が見えてきました。
そういった状況で、鉄人28号のモニュメントは、まちのつながりや活気を取り戻すため、復興のシンボルとして作られていました。
大正筋商店街や地域のシンボルである旧二葉小学校、丸五市場、水笠通公園などに立ち寄りながら、お昼過ぎにゴール地点である「みくら5」に無事到着。具だくさんの豚汁を参加者全員で頂きました。
まちを歩くだけでは見えてこないことが、地元の方のお話を聴くことによって、震災当時から現在に至る復興の様子や課題を、実感するとともに認識することができました。
震災を経験していない人が増えていくなかで、このウォークイベントが、震災を語り継ぐための重要なイベントとしてさらに広まってほしいと思います。
■主催:こうべあいウォーク2015実行委員会((特活)神戸まちづくり研究所・神戸復興塾、まち・コミュニケーション、(特活)しみん基金KOBE)
■協力:近畿労働金庫地域共生推進部
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