- 2014年12月 3日 12:26
「社会をより良いものにし、自分も幸せになれる」
少し夢のような話に聞こえますが、私たちは主体的に寄付をすることでそれを実現できるかもしれません。
本書は寄付の歴史から制度や仕組みまで、寄付に関する様々な情報を通じて、寄付の魅力を紹介しています。

その中でも第2章では、実際に寄付をしている方々の事例が紹介されています。そこには、著者自身の寄付初心者としての挑戦も紹介されており、自身の寄付体験によって生じた心の変化が語られています。また、第2章で紹介されていた人々には、無理なく自分に合った寄付を行い、さらに寄付を通して自分自身も楽しみを得ているという共通点がありました。
今まで、寄付というとお金に余裕がある人が行うことで、自分からは遠い存在であると感じていた人も多いと思います。しかし、本書を読むことで寄付には様々なかたちがあり、お金や時間の有無に関わらず、それぞれが自分に合った寄付を行っていくことで、自分の心も満たされるということを知ることができます。
本書は「寄付をすることで自分も幸せになれる」という考えをはじめ、私たちの寄付に対するイメージに様々な影響を与えてくれると思います。寄付に興味がある人もない人も、いろんな人々に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
【著書情報】 『世の中を良くして自分も幸福になれる「寄付」のすすめ』
近藤由美著 東洋経済新報社 (2014/5/16)