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【25年度しみん基金助成団体】「ひょうごちょっとのぞいてみようツアー」に行ってきました。

2012年から神戸YWCA主催している「ひょうごちょっとのぞいてみようツアー」、今年度は3月23日(日)から28日(金)に実施されました。お伺いした26日の17時ごろは、朝から降っていた雨が上がり、須磨の家ふくふくハウスの広間で走り回っていた子どもたちが、協力団体である「福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト」のスタッフと秘密の買い物に行くところでした。保護者は丸一日フリータイムで、それぞれ思い思いに外出し、三々五々戻ってきているところでした。親子が別々の行動をしているのは、このツアーの特色です。保護者にはを日頃のストレスから解放すること、子どもにはスタッフとともに外遊びを楽しむ機会を提供することを目的としています。
このキャンプを始めた当初は、保護者が借り上げ住宅を見たり、先に関西に移住した先輩の話を聞いたりするプログラムを組んでいましたが、3年がたち、参加 者は移住希望者から福島で生きていくことを選択した人たちに変わりました。それに伴いニーズも日々 のストレスから解放されてゆっくり過ごしたい、子どもたちに自然と戯れ、思い切り遊ばせたいということに変化してきたために、プログラムもそれに合わせて変えたそうです。

昼間に子どもたちが作ったヨモギもちときなこいもあん?をいただきながら、徐々に戻ってきた保護者の方々にお話を伺うことができました。
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保養に参加することは知り合いにも黙っているという方が多い現状からも福島では、地域で、家族の中でさえ様々な分断があることがわかります。簡単に解決でき るものではないということだけがはっきりしています。また、参加している保護者の意識に共通するものは、国・行政に対する不信感です。溢れるほどの情報の 中、本当に信じられるものがないまま、常に不安を抱えておられる状況がひしひしと感じられました。想像さえできないような状況の中で日々過ごしておられる 参加者から、「保養に来て一息つき、子どもたちのはじける笑顔を見て、前向きになった、子どもにやさしくできるようになった」などの感想がきけたことで、こ ちらも少し救われたような、一方でもう一歩何かが必要なような、複雑な気持ちで須磨を後にしました。
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