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「Konti meets Agri.」に参加して

2018年1月16日(火)2017年度助成団体のひとつ神戸大学持続的災害支援プロジェクトKontiの勉強会に参加しました。阪急王子公園駅からほど近い会場に神戸大学を中心に10人あまりの学生さんが集まりました。

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団体の活動報告に次いで、神戸大学の中塚雅也准教授に「農業のミライは、あるのか?」というテーマでお話しいただきました。今回は熊本での活動を通して日本の農業についてもっと知りたいと思ったことから開いた勉強会です。中塚先生は産業の担い手としての農業経営者だけでなく環境保全や利益を度外視した福祉あるいは趣味的農業も必要であるとしたうえで、みなさんは何ができますか、何がしたいですか、と繰り返し問いかけられました。参加者からの質問・意見も交えて熱い勉強会になりました。

Kontiは2016年4月に発生した熊本地震の被災地支援や防災啓発などの活動をしています。西原村の風当(かざて)地区と畑(はた)地区での活動は計14回、のべ139名が参加しました(2017年12月末現在)。
メンバーは毎月現地を訪れその際必ず戸別訪問を行い、状況に応じて農家の手伝いや公費解体前の家屋の片づけ、物産展・復興まつりの手伝い、子ども会行事の企画実施などをしています。8月の子ども会の流しそうめんは、そうめんを流す竹を老人会が切り出し、調理は婦人会が引き受けてくれました。またクリスマス会ではケーキづくりや飾りつけを楽しんだあと、地区の"ベテラン"に教えてもらいながら餅つきもしました。催しが幅広い世代の協力で実現できたことに手ごたえと喜びを感じています。
代表の稲葉滉星さんは毎月の活動を"メトロノーム的"と表現します。規則正しくテンポを刻むメトロノームのような定期訪問は住民一人ひとりのわずかな顔色の変化も見逃しません。ひと月の間に何があったのか感じ取ることができるまでになりました。よりそいを大切にして顔の見える関係を築くことで住民のみなさんが本音を語り、語ることから相互理解を深め住民主体の自立へつなげたいと考えています。助成金は現地訪問の交通費に活用しています。
若い世代が被災地のみなさんに学びながら自分たちのできる範囲で行うゆるやかな支援がこれからも続くことを応援しています。(大)

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