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「たこ焼きキャンプ2018」ボランティア説明会にお伺いしました。

2018年7月15日(日)の午後、今年で8回目をむかえる福島の子どもたちのための保養プログラム「たこ焼きキャンプ」のボランティア向け説明会にお伺いしました。

しみん基金・KOBEは、この「たこ焼きキャンプ」を開催している「福島の子どもたちを招きたい!明石プロジェクト」に、平成29年度助成事業で「保養活動の基盤強化に取り組む事業」に対して助成を行いました。

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この日の説明会では、はじめに前年度の「たこ焼きキャンプ」の様子やそれ以降に取り組まれてきた「たこ焼きキャンプ同窓会」や「キャンプ子ども実行委員会」についての報告がありました。


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「たこ焼きキャンプ同窓会」とは、前年度のキャンプに参加した子どもたちとその家族及びキャンプ参加OBと、神戸側で受入れを担ってくれたスタッフやボランティアの人たちが、毎年12月に福島県内で再会し交流する企画です。
夏のキャンプの写真をみんなで見ながら思い出をふりかえり、また参加した子どもたちのご家族から「たこ焼きキャンプ」に参加するようになってからの子どもたちの変化のお話を聞ける機会になっているそうで、保養キャンプをこれからも長く続けてほしい、という声が出されるそうです。
この時の会場が、震災後に福島県内に次々とつくられてきた室内遊び場のひとつだったことが、印象に残りました。

「キャンプ子ども実行委員会」とは、今年度の「たこ焼きキャンプ」に参加する子どもたちのうち企画・運営にもかかわりたい、と手を挙げた子どもたちによる企画会議のことで、今年も4月と6月の2回にわたって開かれました。ここでは、今年のキャンプでやりたいことや料理当番とそのためのルールづくりが行われ、最終的には「中だこ新聞」としてまとめられていました。このプロセスの中で、子どもたちの自主性が最大限尊重されていることが、とても印象的でした。

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この日の説明会では、その後今年の「たこ焼きキャンプ」のスケジュールとプログラム内容やそれに関する注意事項や安全管理についての説明がありました。今年は初めて参加するボランティアの方が多いそうで、スタッフからの話を熱心に聞かれていました。その後、担当するグループごとのミーティングと続きました。


この保養プログラムは、代表の小野洋さんが福島県会津地方出身で、2011年3月11日の震災による原発事故で楢葉町の人々やそのこどもたちが会津地方に避難されてきたのをその年の6月に支援に行かれた時の現地での声がきっかけで始められたそうです。

保養プログラムとしての「たこ焼きキャンプ」の最大の特徴は、11泊12日というとても長期間のプログラムであることと、福島にある親の会を中心とした口コミによる参加者募集を行っているがゆえにリピーターの参加者がとても多いことにある、とのこと。
また、キャンプ参加者のお兄さん・お姉さんやキャンプ参加OB・OGの中・高校生たちがボランティアスタッフとして加わってきていることも、大変心強いことだと思いました。

そして何よりも、毎年1年間かけてとても丁寧な対話と準備のプロセスを通して、夏の「たこ焼きキャンプ」が作られてきていることに、大変驚かされました。全国では300ほどの保養プログラムがあるそうですが、その中でもプログラムづくりの丁寧さと内容の質はとても高いレベルにあるのだろうと思いました。

代表の小野洋さんによると、受け入れ側のスタッフやボランティアが福島の複雑な社会状況をよく理解してもらうことを、中長期的な課題のひとつとして挙げられていました。そのための福島スタディーツアーも開催されているそうで、そのような理解者に支えられた「たこ焼きキャンプ」に参加した子どもたちが、やがて大人になって、未来の福島を創造する担い手になっていくことを期待したい、と思いました。


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