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特定非営利活動法人友之会の活動現場へー今日は野菜販売の日ー

駐車場では午前10時の開店に向けて準備が始まっていました。

ここは神戸市東灘区にある特別養護老人ホームの駐車場。野菜を並べているのは就労継続支援B型事業所に通う障がい者のみなさん。今日の販売員さんです。友之会の里深俊夫さんに確かめながら値段をつけていきます。

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野菜の多くは友之会会員の高齢者がもともと自家用にと作ったもので、農薬や化学肥料は極力使わない安全安心な野菜です。タケノコ、フキ、小松菜、葉つき大根などに交じって、ヤマウド、ワラビ、花のついたニンニクの芽、鱗茎つきのノビル、濃い緑の葉がついた新玉ねぎなど、この季節ならではのものから普段あまりお目にかかれない野菜までそろっています。ちなみにニンニクの花や鱗茎、玉ねぎの葉も食べられます。

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お客さんは特養で働く人やご近所のかた、近隣の施設の障がい者も職員さんとともに来られます。友之会は福祉センターやNPOの開く高齢者の居場所などでも野菜販売をしていますが、ここは先月始まったばかり。「こんにちは」「いらっしゃいませ」、お買い上げに「ありがとう」。もうすっかり顔なじみです。おしゃべりをしたりベンチでひと休みする人もいます。

地域にはスーパーや商店がなく住民同士のつながりも希薄なため、毎週月曜日2時間の野菜販売を買い物の機会とコミュニティづくりのきっかけにしたいという思いがあり、NPOと特養、自治会、地域包括支援センターがうまくつながって始まりました。

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里深さんのお話では、会としては事業の効率や収益性も考えなくてはならないが、難しい点もあるそうです。安い価格設定。買い物を楽しんでもらうために多くの品種をそろえること。またいつも完売とは限りません。これらをどうするか。現在サンデーカフェ(障がい者の休日の居場所)や子ども食堂、配食弁当などに食材として納入しています。さらなる販路開拓も課題です。

会の目的のひとつが高齢者や障がい者、依存症の人たちの生活支援と生きがいの創出であり、販売の活動を通して就労支援施設を知ってもらい彼らへの理解が深まることを目指しています。試行錯誤の日々ですが、会が7年間続いてきたことこそが友之会の必要性の証明だとの自負もあります。ぜひ一人でも多くの人が販売所を訪れ利用し就労訓練に励む障がい者を応援してほしいと思います。それが友之会を支えることにもつながります。

なお、しみん基金・こうべの助成金は旅費交通費の一部に充てられます。


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