しみん基金・KOBE | 助成先団体の事業成果助成先団体の事業成果

平成21年度助成先団体の成果報告

平成23年3月1日(火)コミスタこうべにて、平成21年度助成事業(平成21年10月1日から平成22年9月末日まで)の締めくくりとして助成先団体による成果報告会を開催しました。

助成先団体の事業成果とメッセージ ~ご寄付はこのように活用されました

1 兵庫県喉摘障害者福祉協会 神鈴会 神戸市中央区
事業名 代用音声発声指導員スキルアップ研修会
事業の
成果
兵庫県喉摘障害者福祉協会 新鈴会の写真「音声機能障害者発声訓練指導員養成講座」では、最新の技術や知識を習得できた。また、「発声指導者新技術研修会」では、最近の下咽頭癌の手術法と代用音声の習得について講演を頂いた。指導員等へのスキルアップのための「発声指導者合同研修会」では、指導員のあるべき姿等の意見交換がなされた。
メッセージ

代用音声の指導に関する専門書がなく、自らが学び指導法を作らねばならず、このような研修会が貴重な機会となっています。今後も、指導力を向上させて、喉摘者の代用音声習得と社会参加促進に向けて頑張っていきます。

2 伊川を愛する会 神戸市西区
事業名 美しい里川「伊川」の環境を未来に伝えよう
事業の
成果
伊川を愛する会の写真昆虫類・魚類等の調査は、本業の合間を縫って、精力的に行うことができた。特に、昆虫類調査では、貴重種の存在が明らかになった。また流域住民向けの調査報告会や夏休みのこともたち向けの「水辺教室」の開催を通じて、伊川に貴重な自然が残っていることや、地域の環境への愛着と興味を持つことの大切さが共有された。
メッセージ 今回の助成のおかげで、レベルの高い調査活動ができました。流域住民やこともたちの地域環境への意識付けは、さらに長い時間と根気がいると思われますが、今後も機会を見つけてセミナーなどを行っていきたいと考えています。
3 こころ・あんしん Light 尼崎市
事業名 こころの病気をもつこどもの家族のサポート
事業の
成果
こころ・あんしん Lightの写真月1 回の定例会では、会を重ねるごとに新たな参加者があり、精神疾患を持つ子どもの家族たちが集える場づくりの大切さを実感できた。2 度開催した学習会では、子どもと接する時に大切にしたいこと等のわかりやすいお話しを頂き、家族の回復が本人の回復につながることを実感することができた。
メッセージ 思春期はこころの不調をきたす時期であり、その家族がしんどさをオープンにできる場があること、正しい知識を得てお互いが支え合うことが、大切であることをこの取組みで実感でき感謝します。今後も活動を継続していきます。
4 傾聴ボランティアグループ よりそい 川西市
事業名 傾聴訪問会と勉強会
事業の
成果
傾聴ボランティアグループ よりそいの写真毎週1回、原則2 人一組での傾聴訪問では、人と話す機会の少ない高齢者に寄り添って、いつも笑顔でお話しをお聴きしてきました。月1 回の勉強会では、お話ししづらい方が自然にお話しできるにするために、会員相互が気付いたことを報告しあって学び合いました。傾聴講座では、傾聴の理論と実技を学ぶことができました。
メッセージ 平成22 年10 月に「よりそい」の傾聴活動が日本経済新聞紙上で紹介されました。ひとりの高齢者が聴いてほしいと願っている限り、じっくりと聴いてあげ心の想いが現れるようにする傾聴活動を今後も継続していく所存です。
5 神陵台E,E,いいまちづくりの会 神戸市垂水区
事業名 明舞団地再生・神陵台まちづくりサポートセンター事業
事業の
成果
神陵台E,E,いいまちづくりの会の写真バザーやもちつき大会などのコミュニティのための交流の場づくり活動では、誰でも参加でき出会いを大切にするように企画してきて、多くの方々から生活の中からの要望を聞くことができた。また、「神陵台の自然を見つけよう」等の活動を通じて、ここにある森や池について深く知り、自然を大切にする心を育てることができた。
メッセージ 交流の場づくり活動では、住民自らが声をあげ実現していくプロセスを共に体験する、ということを大切にしていきたい。また、地域の財産である森や池の自然を見直す活動も続けていきたい。
6 ヘルマンハープ風 西宮市
事業名 奏でる喜びを全ての人に
事業の
成果
ヘルマンハープ風の写真ヘルマンハープは誰にでも演奏できるようにドイツで約20 年前に開発された楽器である。そのヘルマンハープを使って、障害者等の福祉施設での演奏会を年間31 回実施することができた。特に、ある知的障害者の施設では、障害を持った方自らが「ふるさと」を弾き、体中から「自分が楽器を弾けた」という喜びを感じ取ることができた。
メッセージ やっと進み始めたこの活動を継続させることで、ヘルマンハープという楽器を使い、様々な人が一緒に演奏することで、その喜びを共にし、他人の立場・状態を思いやる余裕が生まれる幸せな社会の実現を目指していきたい。
7 被災・高齢者識字教室 ひまわりの会 神戸市兵庫区
事業名 被災・非識字高齢者の読み書き教室
事業の
成果
被災・高齢者識字教室 ひまわりの会の写真戦前強制的に来日させられ、文字を学ぶ機会のないまま高齢となった非識字者への読み書き教室で学んで作成された作文や習字作品を、文集としてまとめあげ、展示会を開催することを通じて、その辛苦の歴史を世に問い、多くの方々に識字教室の必要性を理解してもらうことができた。
メッセージ 文集作成は、高齢化した少数のスタッフだけでは困難な取り組みでしたが、神戸大学学生震災救援隊「ひまわりチーム」の応援で実現することができ、とても喜んでいます。将来この文集を基により総合的な冊子を作成したいと望んでいます。
8 神戸プラネット 神戸市長田区
事業名 第2回神戸ドキュメンタリー映画祭
事業の
成果
神戸プラネットの写真日本を代表する記録映画監督・土本典昭を回顧するのにふさわしい作品数を上映し、豪華なゲストを招き、充実したプログラム内容を実現することができた。また、ウェブサイトなどの告知により全国から関心を持った方が観に来られ、「神戸映画資料館」を知ってもらう機会となった。
メッセージ 水俣病の発生から半世紀がたち、「告発」の時は過ぎ、「記憶・記録の継承」「人と土地の甦り」を考える必要のある時代に、土本典昭作品を特集した社会的意義は大きいと思う。今後も、このような映画祭の開催を模索していきたい。
9 OGOGOGO PROJECT 実行委員会 神戸市北区
事業名 淡河そら祭り
事業の
成果
OGOGOGO PROJECT 実行委員会の写真茅葺きの技術を生かした舞台づくりなど、村の若者を中心に企画した、地域資源を生かしたお祭りを開催した。当日は雨天にもかかわらず、村の内外から多くの人たちに参加して頂き、共に楽しむことを通じて、世代間のつながりや伝統技術の継承、都市と農村の交流を図っていくきっかけをつくることができた。
メッセージ コンテンツを盛り込みすぎたため、手の回らなかったことも多く、今後の反省点としたい。今回は、淡河で生まれた若い芽をつみとって下さったことに感謝し、精進を重ねていきたいです。今後とも温かく見守って下されば幸いです。
10 こうべ子どもにこにこ会 神戸市東灘区
事業名 深江多文化子どもまつり2010
事業の
成果
こうべ子どもにこにこ会の写真さまざまな文化背景を持つ外国籍住民が多く定住化する地域の中で、日本人住民との相互理解を深める機会として祭りを開催した。当日は雨天であったが、テレビ番組の取材やカラー刷りのチラシ・パンフレットの配布などもあって、たくさんの方々に来場して頂け、関心度が高まっていることを感じることができた。
メッセージ 助成を契機として3 年ぶりにまつりを開催することができました。これを契機に地域の方からも注目されてきたので、今後もまつりは「みんなでつくりあげていくもの」という認識を頂けるように様々な「関わりの形」を作っていきたいと思います。
11 (特活)保育ネットワーク・ミルク 三田市
事業名 保育ボランティア・インターシップ事業
事業の
成果
(特活)保育ネットワーク・ミルクの写真保育ボランティア養成講座や預かり保育における保育補助の体験を通して、若い参加者が将来就きたい職業として、子どもが好きということだけでなく、辛いこともあるという両面を認識して、この先の展望と自信につなげることができた。また、参加者一人一人が真面目に向き合う姿が、既存スタッフの刺激にもなり共に研鑽を重ねることができた。
メッセージ 今後ともこの事業を実施していくことで、ひとりでも多くの支援者を養成して、個々が連携して地域が一体となり、子育てに奮闘する親子が温かく受け入れられる社会環境をつくっていきたいと思います。
13 W・Sひょうご 神戸市灘区
事業名 DV 被害者のための相談スタッフ養成I
事業の
成果
W・Sひょうごの写真基礎講座には予想を上回る申し込みがあり、ニーズに合った講座企画であったと実感できた。受講者の中にはすでに支援経験者も多く、講座を通じてスキルアップにつなげることができた。その後の傾聴ワークや電話相談実地研修等を通じて、団体としてもとても優秀な人材を得ることができた。
メッセージ この講座には行政関係者の参加もあったので、養成講座のモデルとして今後の活用が期待されます。事業を通して、神戸市男女共同参画センターやNPO 法人フェミニストカウンセリング神戸などとの協力関係を深めることができたことに、大変感謝いたします。
14 兵庫区地域自立支援協議会 神戸市兵庫区
事業名 兵庫区内の福祉施設ガイドマップ冊子作成
事業の
成果
(兵庫区地域自立支援協議会の写真(兵庫区地域自立支援協議会の写真兵庫区障害者事業所ガイドマップ2010「ひょうごころ」の製作・発行することができ、区役所、障がい者福祉センターや特別支援学校等に広く配布して、障害者等の日中活動の場の紹介や進路の相談に役立てることができた。仕上がりもよく、データの書き換えも可能な形で製作したので、将来的にも更新しやすく、利用価値が高いと評価された。
メッセージ 今回のガイドマップが、さらに兵庫区内で活動している障害者福祉施設の情報を、広く一般区民の方々にも理解を深めて頂くとともに、交流・連携の一助となることを期待しています。
15 神戸YWCA 夜回り準備会 神戸市中央区
事業名 野宿している人の生活の安定と社会的理解の促進を目指す
事業の
成果
神戸YWCA 夜回り準備会の写真野宿している人への訪問・相談活動では、福祉事務所や病院へのアクセスを仲介することができた。越年炊き出し活動では、食事だけでなく相談の場も提供した。パソコンの導入で報告書作成はスムーズに行えるようになり、また報告書発行で新たにこの問題に関心を持つ人も出てきた。
メッセージ 若者による野宿者への襲撃事件や行政による追い立てなど、野宿者への「排除問題」は根深い。労働条件は悪化の一途をたどり、追い詰められた揚句に野宿するしかない人たちの人権問題は簡単に解消されることはないだろう。報告書発行で、少しでもこの状況への理解者を増やしていきたい。
16 (特活)こころアートコミュニケーション 西宮市
事業名 緩和ケア病棟におけるアートセラピー
事業の
成果
(特活)こころアートコミュニケーションの写真日本精神衛生学会でのポスター発表で緩和ケア病棟におけるアートセラピー活動の必要性を少しでも伝えることができた。ほぼ週1回で行っているボランティア活動では、スタッフの人数を増やし、ロビーに出られない患者さんに、病室での対応が可能になった。また、多くの画材を揃えることができたので、患者さんの満足度が向上した。
メッセージ ボランティア活動では、体力の弱い患者さんに対して、画集など見て頂くことで話が弾み、心を開かれることが多くありました。研究活動では、今後は家族へのグリーフケアや海外書籍の研究を進めていきたいと思っています。今回の助成で活動継続の意味付けが確固たるものとなり、次への活動の後押しとなりました。
17 ゆうきっこクラブ 西宮市
事業名 『ゆうきっこピア』特性をもつ子と親の居場所づくり
事業の
成果
ゆうきっこクラブの写真地域の自治会館を居場所として利用したことで、自治会の役員の皆さんに見守って頂き、地域とのつながりを深めることができた。また、さくらフェスタへ参加して、他の地域の福祉活動ともつながりを創ることができた。学生へ様々な機会で活動への参加を呼び掛けて、多くのボランティアの機会を提供することができた。
メッセージ 福祉施設での活動から踏み出し、地域の人たちに障害を持つこどもの姿をありのまま受けとめてほしい、との願いがあったが、今回の助成を契機に、このような地域の人から見える居場所での活動をスタートすることができました。ボランティアの確保や位置の問題など課題も多いが、今後も継続していきたいと思っています。

※平成21年度に助成しました「アリランはんしん」(整理番号12)は、交付後に団体内の事情で申請事業を実施しないこととなり、助成を辞退の上、平成22年5月に助成金全額を返却頂きました。

昨年度までの助成先団体の成果報告

  1. 平成20年度
  2. 平成19年度
  3. 平成18年度
  4. 平成15年度
  5. 平成14年度
  6. 平成13年度
  7. 平成12年度(第2回)
  8. 平成12年度(第1回)
  9. 平成11年度
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