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ピアカウンセリング講演会(主催:自立生活センターリングリング)に参加しました。

2016年7月2日(土)、兵庫勤労市民センターにて、自立生活センターリングリング主催の「ピアカウンセリング講演会」に参加しました。会場いっぱいに参加者が集まり、ピアカウンセリングへの関心の高まりを感じました。



自立生活センターリングリングは障害を持つ人が主体となって、地域の中で自立生活を送るために必要な支援を続けておられる当事者団体です。代表の中尾悦子さんご自身も、幼い頃に判明した脊髄性筋萎縮症(ウェルドニッヒ・ホフマン病)のため、今も車椅子での生活をされています。

障害を持つ人々が自立生活を始め、自分の人生を自分の力と責任で切り開こうとするときには、健常者以上に様々な工夫が必要になります。今回、取り上げられた「ピアカウンセリング」は、自立生活センターリングリングが障害者の自立支援事業として行っているもののひとつです。困ったときには同じ境遇の"なかま(ピア)"と"聴き合い(カウンセリング)"を行い、思考を整理し、前進する力に変えていく「ピアカウンセリング」(以下ピアカン)は非常に重要な役割を担っています。

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講演者の中尾悦子さん(前出)ご自身が、これまでどのように生き、考えてきたか、そしてピアカンに出会ってから、いかに変わったかというお話を織り交ぜながら、ピアカンの効果と障害を持つ人の自立の在り方を語ってくださいました。
誰か一人に頼り切って生活を形作るのではなく、多くの人々と協力しあいながら、その人自身が目指す生活を実現させていくことが重要だということでした。

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この考え方は身体的な障害を持つ人だけでなく、社会の中で孤立しがちな立場の人にとっても大切なことだろうと感じました。今後、ピアカンの活動は、さまざまな領域に広まり、人々の前向きな社会生活を実現するための支えの一つとして、もっと機能していくことになるのだろうと思いました。

講演会後半には、ピアカン体験として、参加者同士でピアカンを実践する時間も設けられました。相手の話をじっくりと"聴く"ということと、日常会話との差を感じながら、進められました。ピアカンという、"あなたとわたしの特別な空間"を意識することで、「秘密厳守で聴き、聴いてもらう」といったルールも守られる、安心した時間を過ごせることも学びました。

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障害を持つ人同士のピアカンに焦点を置いている、自立生活センターリングリングの活動ですが、今回のような一般公開の場がきっかけとなり、さまざまな領域との接点を生み出す役割を持つことにも期待できると感じられました。 (お)

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