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サンドリの森松明希子さんを訪ねて『平和と復興と祈りの歌と中村哲医師講演会』に行ってきました。

821日(日)芦屋ルナホールで開催された講演会に訪問してきました。この講演会は、以前、しみん基金・KOBEが助成先として応援した団体の代表でもある檀美知生さんが主宰されたものでした。檀さんが率いる合唱団の歌とパフォーマンスの後、中村医師の講演、そして、東日本大震災避難者の会Thanks Dream (略称:サンドリ)の森松明希子さんの呼びかけと続きました。今回、講演された中村哲医師と檀さんは高校の同窓生とのことでした。

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中村医師は現在、アフガニスタンで診療活動を継続しながら、現地の人々とともに用水路の整備にも尽力されています。ペシャワール会、PMS(ピースジャパン・メディカル・サービス)という名前に聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

一方、檀さんは奥様とともに音楽を通して行う復興支援を続けておられます。きっかけは阪神淡路大震災まで遡るようですが、その後、東北支援、そして熊本地震からの復興支援にまで活動の幅を広げられておられます。

 そして、プログラムの終わりに、森松明希子さんが「福島から母子避難して」と題し、東日本大震災の後、福島県から母子避難してきたことや、"避難の権利"についてお話しくださいました。

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 森松さんはサンドリを立ち上げられ、3.11避難当事者として、避難という体験を持つ者同士の支え合い、そして全国への感謝を届けること、現状を伝えて災害への意識をを高めることを中心に活動されています。著書『母子避難、心の軌跡-家族で訴訟を決意するまで』にも、東日本大震災以後注目されるようになった「放射線被ばくの恐怖から免れ、健康を享受する権利」は避難する人にも、現地にとどまる人にも、現地への帰還を選択した人にもすべて等しく与えられるべきだという考えに至り、訴えられるようになるまでの葛藤や決意などが書かれています。

 また、それだけでなく、小さいうちから避難してきたこどもたちに、震災のこと、その後のことをどう伝えるか、そして現状から何を学び、どう表現していくのがいいのかを考えておられます。

 森松さんの活動と、東北支援に力を入れ始めていた檀さんは意気投合し、互いに関わり合うようになったそうです。実は、檀さんの団体もしみん基金・KOBEの助成先であったということは、お二人が知り合いになってから、そして森松さんが助成団体候補へのエントリーを決意した後に知ったそうです。

 しみん基金・KOBEは神戸で活動している団体への助成を通じて活動を深める手助けを行うとともに、団体同士が繋がり、連携してゆく姿を理想としていますが、まさに今回、その繋がりと、コラボレーションの現場を目撃できました。

 それぞれの活動のテーマは違っていても、「根底に流れるものが同じだから繋がるのだと思う。」とは、インタビュー時にお話してくださった森松さんの言葉です。

 それぞれの方に力強い想いと魅力があふれているからこそ、共鳴し合い、活動の幅を広げられ、神戸や兵庫にとどまらないパワーを強めていけるのだと感じました。

森松さんの所属する避難者の会サンドリでは、大阪梅田でも3.11避難者と避難者に心を寄せてくださる皆さまどなたでもご参加可能な情報交換会を開催しています。ぜひお会いしてみてください。
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-category-14.html


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