- 2015年5月26日 18:34
- 助成団体の活動紹介
元気ファーマいながわは、シニア世代の生きがいづくりや遊休農地の活用等を目的として設立されました。
設立当初は、農業や慣習を知らず、農家の方から農地を借りることも難しかったそうですが、地道な信頼関係の構築によって、今では借りて欲しいと言われるほど関係が良好になっているようです。

今の時期は、エンドウや玉ねぎ、サニーレタス等が栽培されていましたが、50種類以上の作目を栽培されているため、1年中飽きることがありません。道の駅いながわでも、収穫された野菜を販売されており、さらに地域のイベントに参加してほしいと声がかけられるほど、地域に信頼されるまでになっています。

ただ野菜作りだけを目的としているのではなく、皆で集まり一緒に活動すること自体を楽しみ、現役自体は全く縁のなかった多様な人のつながり、地域とのつながりを得ておられました。

野菜作りの講座は前期、後期と年に2回開いており、内容も野菜栽培の理論と実技を教えるだけでなく、今までの活動経験から得た周辺農家との関係構築まで伝えられています。このような実践的な講座は口コミで評判になるほどで、会員増加にも重要な役割を果たしています。会員も順調に増え、約60名で活動が行われています。今後、会員数の増加により発生する諸問題にどのように対応していくかが課題ではありますが、次世代育成を見据えて継続して事業に取り組んでいくためにも克服しなければならない課題ととらえられています。
これから、全国的に遊休農地が増えていく現状を考えると、色々なノウハウを持ったシニア世代の方が集まり、地元農家や企業、行政と連携をしながら農業に取り組む試みが増えてくるのではと思います。その中で、元気ファーマいながわは、良いお手本になるのではないでしょうか。
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