- 2017年8月21日 13:28
- 助成団体の活動紹介

「ガリレオクラブインターナショナル」は、平成28年度しみん基金KOBE助成事業の助成先団体のひとつで、年間で4回開催予定の病院に入院しているこどもたちに「万華鏡工作教室」を提供する「入院児と一緒に万華鏡でニコニコプロジェクト」を支援しています。

この日、兵庫県立こども病院7F東病棟内のプレイルームで行われた「万華鏡工作教室」には、8組の小児がん等で入院している子どもたちとその親たち約20名ほどで、それに病院関係者2人が参加されていました。
万華鏡づくりはキット化されていて、まずは鏡の部分の組み立てから始まりました。「ガリレオクラブインターナショナル」の西澤さんが、ひとつひとつ丁寧に組み立て方を説明してくれるので、子どもたちもすぐに作り方を飲み込んで、ワクワクしながら作っている様子がとても楽しそうでした。
次に、覗く先のプラスティックケースにビーズ玉を入れる作業が始まりました。いろいろな色のビーズ玉を好みに合わせてチョイスして、そこに魔法の水を入れて蓋をして、それを鏡の部分と組み立てると、万華鏡の完成です。自分たちで作った万華鏡を早速覗くと、世界に一つしかない絵柄に、こどもたちだけでなく親たちも大はしゃぎでした。
長い入院生活で退屈な病院暮らしの中で、大切な思い出づくりができた貴重なひと時でした。

「ガリレオクラブインターナショナル」は、国際協力系の海外での活動が多い団体だと思っていましたが、このような福祉的な国内活動にもいくつかこれまでも取り組まれてきました。ふたつに共通していることは、困っている人を助け合う「おたがいさま」の精神、とのこと。
「入院児と一緒に万華鏡でニコニコプロジェクト」は、長く入院生活しているこどもたちと「社会」をつなぐ窓になることを目指しての「おたがいさま」活動とのことで、万華鏡づくりのリラクゼーション効果によって、1割程度入院期間が短くなるというアメリカでの研究論文もあるらしいです。
この活動の課題は、プロジェクトを継続的に関わってくれる学生ボランティアを育成することで、この日も残念ながら学生ボランティアは参加されていませんでした。しかしながら、この日の取材終了後に、病院側から7階だけでなく全病棟で実施してほしい!というリクエストがあったそうで、ニーズの高い大切な取り組みだと思いました。これからも、病院や学生ボランティアをつなげて、入院中のこどもたちの楽しみを創りだし社会の窓になることを目指したこの取り組みに期待しています。

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