- 2016年4月 9日 11:16
- 助成団体の活動紹介
4月2日(日)、Peace&Natureの「ネイチャースクール」第1回目のプログラムに参加するために、神戸市北区大沢地区にある、Peace&Natureの新拠点の古民家と農場を訪れました。


この日はまず、魚粉や米ぬかなど自然素材だけでつくる自然肥料「保田ぼかし」づくりを、参加者全員で体験しました。肥料作りでhは、各素材を一定の割合で混ぜ合わせそこに水を加えて捏ねまわすと、手触りの感触が心地よく自然の匂いが漂い、まるでご飯にかける鰹節のふりかけのような肥料が出来上がりました。作った肥料は、低温発酵させるために、蔵に運び入れました。
それから次に、Peace&Nature Farmへ移動して、ジャガイモの植え付け作業を行いました。作業はそれぞれ分担して、固くなった畝を耕し、マルチをかけて、植え付け位置に穴を開け、それからジャガイモを等間隔にひとつひとつ手作業で植え付けていきました。
久しぶりの畑仕事で、短時間で息が上がってしまい、日頃の運動不足を痛感しました。参加者の子供たちは、カエルを追いかけたりして、無尽蔵な元気さを羨ましく思いました。
一通り作業がを終わえて、道具とからだについた汚れを水で洗い落としてから、昼食タイムが始まりました。ここに来ている人は、それぞれ海外にルーツを持つ都会暮らしの人がほとんどで、このような自然体験が始めてで、良い体験が出来たと口々に感想を語っていました。



Peace&Natureの「ネイチャースクール」プログラムの特徴は、農的な作業を通じて自然に触れともに働くという体験をベースにしていることと、作業中の会話が日本語と英語のバイリンガルで進められることにあります。
Peace&Natureの代表のバハラムさんは、もともとイランの方で、イラン・イラク戦争では従軍された経験の持ち主です。その時の戦争体験から、「平和」の大切さということを考えるようになり、平和憲法のある日本に憧れて来日されました。その後、阪神・淡路大震災の復興のためのボランティア活動がきっかけで神戸に住むようになり、その後全国各地の自然災害地でボランティア活動をされてきました。
そんな中で、日本の里山生活や有機農法に触れられ、この暮らし方こそが平和な世界をつくるのために未来のこどもたちに引き継がれるべきことだと確信され、数年前から大沢を拠点として、様々な試行錯誤を積み重ねられてきました。子どもたちのために、持続可能な環境を共に創ろう、というのがPeace&Natureのミッションであり、日本の農村体験を通じて世界に通用するリーダーシップを持った子供たちを育んでいくことが、このプログラムの狙いです。
新しい拠点となる古民家の再生と、この新しく始めた「ネイチャースクール」プログラムを充実させていくことが、現在のPeace&Natureの活動の2本柱です。「ネイチャースクール」プログラムは、これから毎月1日ペースで行われいますので、ぜひご家族やお友達と一緒にご参加ください。詳しくは、Peace&NatureのHPをご参照下さい。
この活動が、地域に根ざしたものになり、素晴らしい若者がここから巣立つことを期待しています。
ちょうど大沢の里も桜が満開の一日でした。

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