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NPO法人なごみが取り組むWebアプリの可能性 -スマホから地域情報を-

201992NPO法人なごみを訪ね、地域情報掲示板アプリ「ためまっぷなるお」の普及・検証の取り組みを見学させていただきました。しみん基金・KOBEは「ためまっぷ」普及・検証PJ事業に平成30年度の助成をしています。

「ためまっぷ」とは、紙のお知らせチラシを含む地域情報をパソコンやスマホから見られるWebアプリです。そもそもアプリの導入は、この地域の活動の担い手の高齢化・固定化と若い世代の情報収集手段が多様化したことで、地域情報の発信と受信が思うようにできなくなってきたことがきっかけです。

訪ねたのは西宮市の南東部、東鳴尾町にある「まちのつどい場・まちcafeなごみ」。
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ヒアリング調査にアプリ普及啓発隊の4人に集まってもらいました。みなさん子育て中の若いママです。聞き手はなごみの事務局長、田村幸大さん。

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 さっそく使い勝手をうかがうと、感想や改善点、実際に利用して参加した催しなど次々に意見が出ました。実は3月にもヒアリングを行い手直しがされているので、格段によくなったというのが4人の実感です。具体的には、カラーになり見やすくなった、わかりやすいからまた行こうという気持ちになる、地元以外の夏祭りも楽しんだ、など。

一方で市政ニュースには載らない地元の催しを知りたい、文字を減らしてレイアウトに工夫を、などの要望も出ました。

ママたちは「多くの人に知ってもらって地域がもっとワイワイなるといいな」という表現でこのアプリの広がりに期待を寄せました。

田村さんから、将来は利用する人が担い手になること、つまり若い世代が仕事としてアプリにかかわってほしいと話すと、子どもが小さいうちは報酬よりも自分の生活リズムを優先させた仕事がしたい、とママたちの本音も聞けました。子どもが成長すればバトンタッチしていき、新たな担い手を増やすことで地域のつながりを広げることもアプリ導入のねらいのひとつです。同時に実現に向けての課題も見えてきました。

今日の結果とすでに実施したアプリモニター20人へのアンケートを分析して9月中には報告会を開く予定で、情報提供をしている団体も招き、お互いの生の声を活かしてさらに使いやすさと内容の充実を図り、町内の掲示板や回覧板と同等な情報ツールにしていく考えです。

アプリはまさに「手の中にある掲示板」。いつでもどこでも見たいときに見られる地域情報が人々の交流を促し、にぎわいが生まれ、利用者が役割を持った担い手ともなって活躍している。そんな地域の姿を想像した訪問でした。

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