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ギャンブル依存症への正しい理解と支援を広げたい

202272日(土)あすてっぷKOBEにおいて「全国ギャンブル依存症家族の会 兵庫」が開催した支援者との意見交換会に参加しました。

この催しはギャンブル依存症問題に巻き込まれた家族や当事者への支援について、さまざまな立場の人とともに考えるもので、兵庫県や県内の複数の市の担当者、弁護士、司法書士、当事者、家族など会場に120人、Zoom50人が集まり、Zoomでは関東からの参加もありました。

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内容は精神科医で自助グループとのつなぎ役も積極的に担っている昭和大学付属烏山病院の常岡俊昭医師と、自身もギャンブル依存症の家族であり当事者でもあった「(公社)ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表がそれぞれ講演し、休憩をはさんで参加者との質疑応答を行いました。

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スタッフがてきぱきと来場者を案内したり、あちこちで挨拶が交わされるなど、会場は明るい雰囲気で、また講演はテンポよく時に会場から笑いもおこりわかりやすい内容でした。切羽詰まった重苦しい会では?という事前の想像はいい意味で見事に裏切られました。ちなみにスタッフはかつて依存症の当事者であったりまたはその家族の方々です。

 

会の代表の奥田久美子さんと桑原弥生子さんにお話をうかがいました。

まずいちばん知ってもらいたいのは、ギャンブル依存症は病気だということ。治療に繋がる事で回復することができます。でも医療には苦手な部分もあって、それは人が支えになって回復する部分があるということ。人には依存していい。人を杖にして自立できるようにする。だからできるだけ多くの関係機関・団体とつながって連携しながら回復を目ざすのが重要であり、自助グループや家族会が大きな役目を果たします。同じ経験をしている仲間と出会うことでひとりではないという安心感と勇気をもらえるのです。行政や警察、弁護士、司法書士、消費生活センターなども問題解決の支援者として欠かせませんが、知識や熱意に差があり家族会とつながろうとしないところも少なくないのが現状です。

家族の会では、いつでもどこでもつながれるように地域連携を築くことを目指しています。当事者も家族も回復できるようなネットワークを作りたいと活動を続けています。

人は生きづらさの埋め合わせに何かに依存するので、ギャンブルはその1つに過ぎません。誰にでも依存症になる可能性があります。現在は情報の量、スピードとともに手軽さもあって、ギャンブルも若いうちから依存症になる人が多くなってきました。他人事ではなく、正しい理解の必要性と連携構築の緊急性に気づかされた意見交換会でした。

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