- 2023年9月 5日 13:26
- 助成団体の活動紹介
8月25日に特定非営利活動法人 全国夜間中学ネットさんの学習支援塾「エデュケア
に取材に行かせて頂きました。
こちらでは、様々な原因で学校の授業から取り残されてしまった子供たちに毎週月曜日、
水曜日、金曜日の週三回、無料で学習塾を開講しています。
(記事:インターン生 関西学院大学1回生 畑 杏奈)
この日も、15名程度の生徒に対して、ボランティアの大学生が勉強を教えていました。
16時15分から勉強を始め、17時45分まで、生徒さん一人か二人に対して、大学生の方一人
ついて教えていて、生徒さんもすごく集中されていました。
全体の様子を見た後、理事長である宮崎(右上の部首は立)さんとお話する時間を頂きました。
対話の中で、宮崎さんは「どんな子供にも勉強したい、と言う気持ちはある。」とおっしゃっており、実際、勉強している子供たちは、非常に意欲的で、わからないことを自分から積極的に聞く姿をよく目にしました。
改めて、学びたい気持ちはあるけれど、学校や塾などでは上手く学ぶことができなかった子供たちにとって、この場所は、学ぶことのできる第三の居場所なのだと、感じさせられました。
しかし、経営基盤が整っていないことによる資金面の確保が難しいことなど、これから先解決していかなければならない課題についても真剣に悩まれていて、話を聞く中で、先を見据えた考え方に驚かされました。
さらに宮崎さんは、教員一人を雇う年収で、エデュケアのような学習支援塾を一年間、運営することができる。今後、活動を長く続けるために事業化することが目標だとおっしゃっていました。今回取材に行った長田区では、工業高校に進学する子が多く、阪神地域では工業が盛んなことからも、子供たちと企業間の関係を深めて、工業系の企業から支援を頂き、より安定して学習支援塾を開講したい、とも考えておられるようでした。
また、途中で少しではありますが、生徒さんに勉強を教える機会を頂きました。伝わるように教える、ということの難しさ、なにより、大学生のボランティアの皆さんだからこそできる生徒さんとの関わり方があるのだと感銘を受けました。
大学生のボランティアの方にも、話を聞く機会があったのですが、「中学生の子供たちが、わからなかったことをわかるようになるのが嬉しい。」と、活動にやりがいを感じているようでした。
今後、より多くの方が教える側、学ぶ側として学習支援塾に参加することを期待したいです。
(記事:インターン生 関西学院大学1回生 畑 杏奈)
学習支援塾「エデュケア」・自主夜間中学「エデュケアスクール」HP
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