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ミャンマーKOBEさんにお伺いしました。

  2021年にミャンマー国軍によるクーデターがあり、政情不安から来日するミャンマー人留学生が急増しています。彼らの多くが留学生の制限時間28時間)いっぱいにアルバイトをしているものの経済的に困窮しています。ミャンマーKOBEさんはミャンマー人留学生などへの冬服や食料・住居の提供、相談対応、水祭り等のイベント、写真展や講座による啓発などを実施しています。

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828日に、昨年転居されたミャンマーKOBEさんの事務所にお伺いしました。築50年の一軒家で2階は居住支援法人として一時避難用のシェルターを整え、現在ミャンマー人1名が滞在中、1階が事務所になっていました。ミャンマーは温暖な気候で、冬服を持たない人が多いため、事務所は秋になると冬服の寄付を募り配布する活動で忙しくなりますが、順番に当番を決め、7人の役員、16人のボランティアと協力団体のメンバー10人とで回しています。協力団体が事務所当番に入っているというのが面白い点で、「ゆるーく繋がりながら運営している」と代表の猶原さんは言われていました。

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  猶原さんは郵便局を退職後、アジアの方たちの役に立ちたいと日本語ボランティアを始めたところ、最初にマッチングされた外国人学習者がミャンマー人女性でした。彼女から先生と慕われ、以来、二人三脚でミャンマー人から年に30件ほどある相談にも対応してきました。通勤中にひき逃げにあったミャンマー人のケースマネジメントでは、当事者が労災を知らなかったため、病院や役所に付き添いサポートし権利擁護に努めたりもしました。しかしその右腕だったミャンマー人が一昨年体調を崩し、頼ることができなくなりました。現在は新たなスタッフ育成が課題となっており、ミャンマーのお正月にあたる水祭りやお坊さんに感謝するカテイン祭などミャンマー人が集えるイベントを行い、当事者組織の育成や次代担い手育成を目指しています。ただ、彼らは生活を安定させることで手一杯の状況である人が多いことや部族の違いによる差異もあり簡単ではないと感じているとのことでした。
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 支援内容が広がるにつれ、ボランティアの育成も急務だと考えています。現在コアボランティアとして活動しているメンバーは、毎年10月にひょうご国際プラザで行なっている写真展などで知り合うことができました。写真展や講座等を実施しながら活動を広め仲間や支援者を増やし、支援体制を整えていくことも目標の一つとして日々取り組んでおられるとのことでした。ミャンマー人は今後も増えると予想されます。多様なすべての人が暮らしやすい社会を目指し、地域、行政とも連携しながら活動を続けていかれることを期待します。

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