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「あしたのために」

今年1月に開催しました「1・17メモリアルコンサート 竹下景子さん詩の朗読の音楽の夕べ」で、プログラムの表紙に掲載し、当日も竹下さんに朗読頂いた「あしたのために」という詩を紹介します。

 

 「あしたのために」 

 見ることのない あしたのために

 風は たねをはこび

 見ることのない あしたのために

 雨は大地をうるおす

 さあ 友よ 手をかしておくれ

 ぼくたちも また

 この小さな庭をたがやし

 たねをまこう

 それは美しい 午後のために

 そして見ることのない あしたのために

 

この詩は、彫刻家の伊津野雄二さんの作品です。

伊津野さんの彫刻作品「Basis(木)」は、コンサートのチラシに活用させていただき、また、当日の舞台の上にも飾らせていただきました。(伊津野さん、どうもありがとうございました。)

 

この詩の中にある「たね」とは、私にはひとり一人の中に誰もが持っている「使命」であると思えるのです。

そしてその「使命」は、寄付やボランティアという利他的な営みとして表現されることで、見ることのない未来(あした)に結実することになるのだろうと思います。

そうやって、歴史の舞台は次の世代へと脈々と受け継がれてきたのだし、これからも受け継がれていくのでしょう。

私は、寄付というのは未来への贈り物だと思っています。

そして「しみん基金・KOBE」としても、皆様からお預かりしたご寄付を、未来を先取りしてされている活動や、未来のあるべき姿への可能性を感じさせる活動へ助成してきたといえると思っています。

 

あしたのために、「たね」をまくこと。

毎日少しずつでも、そのような意識を持つ時間をつくるようにしたいものです。

 

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