しみん基金・KOBE | 助成先団体の事業成果
2021年度助成先団体の成果報告
2022年12月6日にこうべまちづくり会館で、成果報告会を実施しました。今年度も30分短縮し、お菓子とお茶を楽しみながら交流する時間を省略しました。助成対象の7団体は10分ずつ成果を報告され、2022年度助成対象団体・一般参加・スタッフを含め28名が参加されました。同時に2022年度特別賞の神戸大学学生震災救援隊への贈呈式も実施しました。
助成先団体の事業成果とメッセージ ~ご寄付はこのように活用されました
一般枠
1 | ギャンブル依存症家族の会兵庫 | 伊丹市 |
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事業名 | ギャンブル依存症問題に取り組む支援者学習会 | |
事業の 成果 |
今回のセミナーを開催できたことで、参加された明石市長もギャンブル依存症対策の必要性を痛感していただき、早速今年9月に明石市にギャンブル問題の専門相談窓口を開設していただけた。このように自治体との連携により広く相談をよびかけることができるようになった。 | |
メッセージ | 明石市での取り組みは画期的ですが、このような自治体は増えておらず、ギャンブル依存症の問題を家族だけで抱え困っている方たちが数多くいます。 相談業務だけでなく、警察や関係各所と民間団体との連携構築も必要不可欠です。 |
2 | (特活)ガジュマルの船 | 神戸市長田区 |
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事業名 | 摂食障害・依存症の当事者から~それぞれの回復へ~ | |
事業の 成果 |
活動を始めて4年目となり、他の折衝障がい・依存症の当事者団体や、医療機関、福祉機関との連携も深めつつある。これまで摂食障害・依存症の当事者団体がなかった神戸の地で、当事者同士が集える場を作り継続していることに意味がある。 | |
メッセージ | >摂食障害や依存症からの回復には,人との社会的なつながりが重要で、摂食障害の当事者自らが将来の活動の担い手となるための機会創出し、摂食障害・精神障害以外の団体との連携へと広げていくことが今後の課題です。 |
3 | 定住外国人子ども奨学金実行委員会 | 神戸市長田区 |
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事業名 | 兵庫県下在住の経済的困難を抱える外国ルーツの高校生の支援事業 | |
事業の 成果 |
短期的には、高校を卒業した奨学生たちが夢に向かって大学に進学できたり、高校生活を継続することができた。中・長期的には、奨学生である高校生が、下の世代を支えるボランティアとして活躍してくれたことで、小・中学生の学習意欲や進学意欲向上につながっていくのではないかと期待している。 | |
メッセージ | 12月に3年ぶりの対面でのチャリティコンサートを実施し、 奨学生たちに幕間で登壇してもらい、支援者の方に顔を見てもらい、頑張っている様子を知ってもらう機会とし、新たな支援者確保に努めたい。 |
4 | (一社)デフサポートかもめ | 神戸市中央区 |
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事業名 | 「聾・啞史に触れる」プロジェクトとウェビナーの導入 | |
事業の 成果 |
戦前・戦後をが一で過ごされた障がい者の歴史は埋もれたままだ。作成した生存者の生の手話語りを収録したDVDは評価が高く、視聴者からの協力の申し出も相次いだ。全国各地の団体、関係者などと連絡を取り合うことができ、戦前戦後を生き抜いた聾の方々の歴史を冊子などで紹介する試みを続けていく。 | |
メッセージ | 取材を通して敗戦を即日知った聾の人は意外に少なくここにも情報のバリアがあったことが判明した。また優性保護の思想故に子どもを持てなかった高齢の独居聾者の終活にも関わっていく必要性を発見した。今後もオーラルヒストリー取材、および囲む会を続ける予定です。 |
5 | 一般社団法人Bokk Jambaar | 神戸市兵庫区 |
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事業名 | Africare(アフリケア)事業 | |
事業の 成果 |
神戸市の空き家対策事業を活用し築135 年の古民家を事務所として改修し使用している。この古民家は地域の中でよく知られていた場所であり、地域の団体やこどもの居場所づくりを行う団体などからの事務所活用についてオファーもいただいている。今後は地域の情報を得ながら地域のニーズにあった催しを開催していく。 | |
メッセージ | グローカリゼーション(世界的な視点で地域に密接した活動)を意識し、地域発信力と国際都市力の強い神戸からアフリカを繋ぐ活動を今後も広げていきます。 |
特定枠
6 | 神戸大学持続的災害支援プロジェクトKonti | 神戸市北区 |
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事業名 | 台風19号の被災地宮城県伊具郡丸森町における支援活動 | |
事業の 成果 |
災害ボランティアに始めて参加する学生に被災地の現状や課題を学ぶ機会を与え、それに対する解決策や今後の活動の方向性について考察、提案してもらうことが出来た。また、新たに「災害発生後、全ての被災者に情報を伝える方法」を模索する活動を実施している。被災後に必要な情報を得られず行動出来なかったことで、支援が受けられず取り残されてしまう住民がいることが課題となっており、現地受入団体の方からの要請を受け活動を開始した。現在当団体構成員に限らず興味のある学生を交え、自分だったらどう行動するかを調べ、受入団体の方に提案することから始めている。 | |
メッセージ | 今回は「多重災害」に課題について考える機会になりました。弁護士や建築士が住民と話し合い、家の復旧方法や利用する支援制度についての課題がどんどん明確になっていく様子を拝見し、専門家と住民を直接つなげるという支援の必要性を強く実感しました。 |
7 | 被災地に学ぶ会 | 神戸市灘区 |
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事業名 | コロナ禍における被災地と大学生ボランティアのネットワーク形成 | |
事業の 成果 |
短期的には、コロナ禍で大学生ボランティアの現地活動や、他大学生との交流が、大学等により禁止され、活動の継続が危ぶまれていたところを、当会の取り組みによってフォローすることができた。 | |
メッセージ | 実施企画参加者から、災害救援および復興支援活動の担い手となる市民が誕生することが期待している。 |